私は障害者向けのデリヘル嬢 大森 みゆき

私は障害者向けのデリヘル嬢  大森 みゆき

私は障害者向けのデリヘル嬢 大森 みゆき

¥1,238

介護って? バリアフリーって? 私が役に立つことって何だろう? 風俗の経験6ヵ月、介護の経験ゼロの女の子が出会った障害者の性の現実を、彼女自身がストレートな言葉で綴った衝撃のノンフィクション。車椅子のお客様、意思疎通のできないお客様、目の不自由なお客様……。障害は人によって違う、悩みも人によって違う、私はそれぞれに見合った性的サービスができているだろうか。

四六判ソフトカバー 224頁

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〈Content〉

私は、身体障害者専用のデリバリーヘルス(デリヘル)で働いていました。

 この仕事の面接に行こうと思ったときは、割りのいいアルバイト、という感覚でしかありませんでした。しかし、すぐに私が想像すらしていなかった現実に直面することになりました。障害者の持つ悩み、風俗業界についての問題点などを目の当たりにして、いろいろなことを考えるようになったのです。

 風俗と呼ばれるところ。そこは、「男性が快楽を求めていく場所」という、どこか背徳的なイメージを持っている人も多いと思います。また、そこで働いている女性、いわゆる風俗嬢と呼ばれる人たちのことを、ふつうの女の子とはなにかが違う、と思っている人も同じくらい多くいると思います。男性でも、女性でもです。特に女性の場合は、お客として利用することができないわけで、そういうお店が実際はどういうことをしているかも知らない人が多いだろうし、不潔、不衛生といったイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。また、直接口に出してはいわなくとも、風俗で働いている女の子はどこか貞操観念や倫理観が欠落しているとか、金銭感覚が麻痺していそう、と蔑んで見られがちです。利用したことがある男性も、存在を知っているだけの女の子も、隣り合わせで生活をしていながら、「風俗嬢は自分とは違う世界の住人」として、線を引きたがっているようにも感じます。

 まして、身体障害者を対象とした性的サービスをしていたというと、どうしてその仕事を選んだの? と、動機を知りたくなる人はたくさんいることでしょう。もしかしたら、そういった社会的に弱い立場の人を食い物にしようとする、悪質なサービスと感じられる方もいるかもしれません。私は、障害者と接してみて、「社会的弱者」などとはまったく思いませんでした。足が不自由、目が見えないということは、もちろん大きなハンディキャップであることは否めません。しかし、性的なサービスを通して障害者と知り合った私にとってそれは、背が高い人もいれば、低い人もいる、という程度にしか違いませんでした。

 どのお客様も、健常者とまったく同じように「肌に触れたい、一緒にいたい、性的な興奮を味わいたい」という欲求を持った、ひとりの男性に過ぎなかったのです。それならばなぜ、健常者の男性と分けた、<専用>という形でサービスを行うのか? そうしたサービス自体が差別的なのでは? そういう疑問を抱く方もたくさんいるでしょう。私自身、同じ疑問を今、心に持っています。なにが正しくてなにが間違っているのか。いろんな意見があるだろうし、そうした意見をひとつでも多く聞いて、考えていかなくてはならないことは、たくさんあるような気がします。

「はじめに」より


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