足でつかむ夢  手のない僕が教師になるまで 小島 裕治

足でつかむ夢   手のない僕が教師になるまで  小島 裕治

足でつかむ夢  手のない僕が教師になるまで 小島 裕治

¥1,238

僕には両腕はない。
だけど、この両足で夢をつかんだんだ――

4歳のときの交通事故で、両手・両腕を失った小島裕治さん。
その彼が、教師になる夢を抱き、多くの挫折を経て三度目の教員採用試験で見事合格。そして、日本で初めて「手のない先生」として中学校の正規教諭になるまでを綴った、感動のエッセイです。手のない僕だからこそ、こどもたちに教えられる何かが、ある。多くのことを諦めてきた日々に見つけた、決して諦められない夢。どうしてそんなに強く生きられるのか? その答えが、この本のなかにあります。

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〈Content〉

「最後に一つだけ大切なことを伝えたいんだ。みんな、自分の両手を開いてごらん、それをじっと見ながら聞いて欲しい」
 少し戸惑いながらも、生徒たちは自分たちの両手を開いて、じっと見始めた。
「みんなには健康な両手がある。だけど世界ではその両手を」
 また声が出なくなった。のどが締めつけられているようで、目をぎゅっとつぶるしかない。大事な言葉が出てこない。
「両手を使ってさ、人を殺したり、」
黒板の前に立っている僕は、突然、生徒の顔を見られなくなってしまった。

今まで思い描いていたことが現実になった。絶対最後の授業ではこの話をするんだ。
でも、まずは教師にならなければいけない。いろいろな困難を乗り越え、今、目の前に、その思い描いていた現実があった。そのことが、僕の胸を締めつけた。涙が止まらない。

「いいか! みんなの両手は、人を傷つけたり、不幸にするためにじゃなく、困っている人のため、そして、自分の夢を叶えるために使って欲しい。以上」
 こうして、僕の最後の授業は終わった。

本書最終章「非常勤、最後の授業」より一部抜粋
小島裕治 (こじま・ゆうじ)

1980年愛知県生まれ。4歳のとき、交通事故で両腕を切断。それ以降、足を手の代わりに特訓してご飯を食べることから始め、日常生活の大半を足でこなす。名古屋外国語大学在学中にホノルルマラソンに出場&完走。ニュージーランド留学をきっかけに、教師になる夢を抱く。同大学院卒業後、アメリカとカナダへ語学留学。帰国後、安城北中学校にて非常勤講師として働きながら、教員採用試験にチャレンジ。2007年、3度目にして合格。2008年より西尾中学校に勤務。愛知県西尾市在住。

撮影:John Lee

撮影:John Lee

撮影:John Lee

撮影:John Lee

撮影:John Lee

撮影:John Lee