一度も愛してくれなかった母へ、
一度も愛せなかった男たちへ 遠野なぎこ・著

一度も愛してくれなかった母へ、 一度も愛せなかった男たちへ  遠野なぎこ・著

一度も愛してくれなかった母へ、
一度も愛せなかった男たちへ 遠野なぎこ・著

¥1,400

「愛が、よくわからない」。

だって、母親にさえ愛されたことのない私が、
男の人から愛してもらえるわけが、ないじゃない?
近づくと傷つけられる。傷つけられると傷つけ返してしまう。
そんな関係性はもう、母親だけで十分だ。
— 遠野なぎこが全身全霊で綴った母の罪、我が恋のあやまち。

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〈Content〉

精神科医・医学博士・「母という病」「パーソナリティ障害」著者 岡田尊司先生 推薦!

どんなに魅力的なひとも、母親に愛されるとは限らない――。愛されなかった子どもは、「母という病」を抱え、長く苦しむことになる。その呪いを解くために、彼女はこの本を書いたのだろう。だが、捨て身の絶叫も、切ないラブコールに思える。
 遠野なぎこという女優は、おかしいですか? おかしいと思うのはなぜ? あまりにも赤裸々に、恋愛遍歴を語るから? 家族の話になると、すぐに泣くから?

 でも、親に十分な愛情をもらえずに成長したゆえに、恋にも家族にもうまく向き合えず、毎日をもがくようにして生きている女性は、あなたの隣にだっているはずです。 親への愛と憎しみは紙一重。憎くても、憎くても、母への愛を断ち切ることができずに苦しむ娘。そんな娘は、誰かに恋し、誰かを愛することにも高い壁ができてしまう。

 不器用で、痛々しくて、馬鹿正直な彼女のことを、世間は後ろ指さして嘲笑する。「ほら、あの子が、誰とでも寝る女優だよ」、と見て知ったように言う。 

— 遠野なぎこさんには、人には言えない何かがある。そう感じて、本書の執筆を依頼しました。 彼女は悩んだ末、すべてを書くことを決断してくれました。 そこに書かれていたことは、想像を超える壮絶な母と娘の愛憎物語でした。


高校三年生のときに妊娠、恋人と駆け落ちした遠野さんの母親は、右も左もわからない東京の街でなぎこさんを出産。ろくに仕事にも行かない幼い夫とはうまくいかず、貧しく、おままごとのような家庭で母の憎しみは、私の人生を狂わせた娘「なぎこ」に向かいます。その一方で、なぎこの下の妹・弟を母は溺愛。下の子達だけを児童劇団に通わせますが、その劇団からなぎこさんはスカウトされ、いつしか、売れっ子の子役となっていきました。どうしてこんなに醜い娘が…と最初はいっさい応援してくれなかった母も、「なぎこ」の仕事が増えるとともに、少し彼女に目を向けるようになります。「子役を頑張れば、お母さんは私を愛してくれる!」。そう思って「なぎこ」は必死にオーディションを受け、子役の仕事を頑張ります。しかし、母の心は、「なぎこ」よりも、父ではない男たちへとひらひらと向かいます。あるときは、「ママね、ラブホに行ってくるから、弟と妹の面倒をお願い」と幼い「なぎこ」に家事と育児のすべてを押し付け、またあるときは、「あなたの父親のより全然すごいのよ~」とあろうことか、浮気相手の男の陰部の写真を「なぎこ」に見せつけます。そして、思春期に入って体重増加に悩む娘に、「指を入れて全部吐いちゃえばいいのよ」と吐き方を指南。彼女はそれをきっかけに、長期間、摂食障害に苦しむはめになるのです。まさにそれは、母の顔をした悪魔のような行為の数々。そして、彼女は「人を愛する」ということがよくわからないまま大人になり、多くの男性と逢瀬を重ね、結婚するもスピード離婚。男性を愛することも、男性から愛されることも「わからない」日々…。

氷のような家庭環境で育った「なぎこ」はどうやって母と決別できるのか?
本書を書きあげたことは、遠野さんにとって、母への愛と憎しみを断ち切るため、
少女時代の弱かった自分を葬るための通過儀礼となりました―――(担当編集者)

目次

第1章 「ママね、あなたを産んでなければ、たぶん女優になっていたわ」
十代の妊娠――そして私が生まれた/鏡が怖い。私は醜い女の子/子役でがんばれば、母が認めてくれる/あらがえない暴力に心身が凍った/母の命令で、義父とお風呂に

第2章 「だって私は醜くて暗くて、愛される価値のない子どもだから」
ママね、ラブホにお泊りしてくるわ/母が見せてくれた写真には……/陰湿なイジメが始まった/「万引きを疑われた娘の母」を熱演/ママさあ、赤ちゃんを堕ろしたのよ

第3章 「吐いちゃえば、太らないのよ。ほら、やってごらん」
疲れた心に、悪魔がささやきかける/みるみるうちに落ちた体重/母の二度目の離婚に、心が揺れた/ああ、睡眠薬飲んじゃったんだ/初めてのセックスは、酔った勢いで

第4章 「朝の連ドラのヒロイン、ほんとうに私なんですか?」
顔を上げられなかったオーディション/一緒に祝杯を挙げてくれた人/史上最悪の朝ドラヒロイン/愛することに、自信が持てない/嫉妬を覚え、嫉妬を捨てる

第5章 「私、いまから浮気してくるから」
恋多き女と呼ばれ、周囲が変わった/愛の言葉にまみれていたい/恋の終わりはいつも残酷になる/母の代わりに、男たちを突き放す/抱き合うときは、暗闇のなかで

第6章 「ママ、私、結婚したの」「あら、そう」
愛してほしかった、もうひとりの人/父の虚栄と失望/結婚できない、したくない/婚姻届と一緒にもらった離婚届/騙し騙しの離婚劇

第7章 「幸せになってもいいですか、母を捨ててもいいですか」
毎晩、母を殺す夢をみる/何度も書き直した、母への遺書/光の差さないトンネルのなかで/ 同じ悩みを持つ人々が教えてくれた

プロフィール

遠野 なぎこ
1979年11月22日生まれ。
株式会社 ワイルドビジョン所属
http://www.wildvision.co.jp/company.html

1999年、NHK連続テレビ小説『すずらん』(NHK) でヒロイン“常盤萌”役に起用され、実直な女性像を伸びやかに演じ、2001年 映画『日本の黒い夏-冤罪-』で日本映画批評家協会新人賞を受賞。その後、東海テレビ連続ドラマ『冬の輪舞』で主演を務め、舞台では、明治座『黒革の手帖』で女性同士の壮絶なバトルを繰り広げ、映画・TV・舞台等あらゆるジャンルで活動を行っている。