冬の薔薇立ち向かうこと恐れずに小林 凜・著

冬の薔薇立ち向かうこと恐れずに小林 凜・著

冬の薔薇立ち向かうこと恐れずに小林 凜・著

¥1,300

ランドセル俳人、待望の第二弾! 小林凜は「ランドセル俳人」を卒業し、中学生になった。少年と大人のあわいで紡いだ、十七音の世界。

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〈Content〉

大きな反響を呼んだ『ランドセル俳人の五・七・五』から1年半。
「もっと凜君の俳句がよみたい!」そんな熱い応援を受け、
新作の俳句約260句を収録した第二弾がついに刊行!       
日野原重明先生との九十歳差の往復書簡や、新しい仲間との涙の交流も収録した充実の一冊!

TVや雑誌など多くのメディアで取り上げられた、小林凜デビュー作『ランドセル俳人の五・七・五』。
感動の嵐を呼び、俳句関連書としては異例のベストセラーになりました。
多くの文化人などからも絶賛され、いじめを受け不登校だった彼にたくさんの読者から応援のメッセージを頂きました。
そんな応援を胸に大人への階段を歩み始めた彼が詠む俳句の数々を余すところなく収録。
ついに不登校のまま小学校を卒業した彼を、仲間にしてくれた同級生たちとの出会いも綴ります。
また、小林凜12歳、日野原重明102歳という90歳差のふたりが、生きること、死ぬこと、命について、俳句で語り合います。

「ランドセル降ろし湖面に春映る」
           
「仲直り桜吹雪の奇跡かな」
 
「栗食めば旨いと言う祖父居ぬ夕げ」

「迷い来て野鳥も授業受ける夏」
 

(本書掲載作品より)

 

ランドセル降ろし湖面に春映る

解説  俳人・金子兜太   (本書より一部抜粋)           
 私は朝日俳壇の選者を27年やっていますが、小林凜君のような子が出現したのは、朝日俳壇では初めてのことです。私が優先する基準はまず子どもらしい純粋な感覚、次に子どもらしくひねって遊んだようなおもしろさ。だから私が子どもの句を選ぶことは少なくなってしまう中で、凜君の句は非常に感心させられた大変稀なケースです。
 凜君は非常に感覚が純粋で、自然や物を友達のように思う感覚が他の子より深いのだと思います。表現力の豊かさはすでに大人の世界です。それとともに批判力も持っていて、それが決して批判のための批判ではなく、自ずから現れるような形で批判力が出てきていると感じます。いじめる相手を直接非難するような句より、それに耐えている自分の心の動きや思いを俳句で表そうとしています。死ぬほど辛い思いをしていることをわからせないぐらい一生懸命耐えていたのですが、俳句を見れば彼が必死に耐えていることがわかりました。凜君のように、抵抗しているものを自分の内面で消化し表現できる子は、辛くても耐え抜ける。
 子どもと俳句の結びつきに、凜君ははっきりとした希望を与えてくれたと思います。凜君の俳句を小学校の教科書に載せてもらいたいぐらいです。特に、いじめられている子がいじめに耐えてこういう句を作っているということは最上の教訓になります。俳句のような短い表現でも、子どもが一生懸命かければ、いじめに耐えられる力が持てるということが大きな収穫だと思います。凜君は、俳句という文芸形式を大いに世に普及してくれる元となってくれました。凜君の出現自体が俳句の世界にとっても、教育界にとっても大きな収穫です。
【目次】
●第一章● 春の陽の我が生き様を照らしけり
「秋」「冬」「春」「夏」――四季の俳句  

「向日葵やどの花よりも陽を愛す」      
「初点前碗の宇宙の泡銀河」
「コルク栓夏の宴の名残かな」 

初手前碗の宇宙の泡銀河

●第二章● 小林凜×日野原重明  命はめぐる―― 九十歳差の「往復書簡」 
 -聖路加国際病院・日野原先生とお手紙で俳句を交わす―
「聖路加の師に抱かれて虹の橋」小林凜
「君たちの使える時間それがいのち」日野原重明
「百二歳師の笑み優し竹の春」小林凜
「君の笑み百二の僕の心射す」日野原重明

2ショット

●第三章● 僕は一人じゃない 心と心の「往復書簡」
-「やまないいじめ」「全国から届いた応援メッセージ」「小野江小学校との交流」-
『ランドセル俳人の五・七・五』を読んだ三重県松阪市の小学校6年生が、凜君を招いてくれ、自分たちの仲間に入れてくれました。初めて仲間と食べる給食が、こんなに楽しかったなんて…。凜君の目から涙が止まりませんでした。
彼らの奇跡の出会いと、心温まる交流などをたっぷり収録。

●解説● 俳人・金子兜太

 
 

小林凜(こばやしりん)。本名・凜太郎。2001年5月大阪生まれ。小学校入学前から句作を始め、9歳の時に朝日俳壇に「紅葉で神が染めたる天地かな」で初投句初入選(長谷川櫂先生選)。2013年に『ランドセル俳人の五・七・五 ~いじめられ行きたし行けぬ春の雨』(小社刊)を出版し、ベストセラーに。好きな俳人は小林一茶。母と祖母と犬と暮らす。現在、中学1年生。