「平穏死」10の条件 長尾 和宏 著

「平穏死」10の条件 長尾 和宏 著

「平穏死」10の条件 長尾 和宏 著

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どうすれば平穏死できるのか? 500人を在宅で看取った町医者だから言える、大病院が教えてくれない本当のこと!

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〈Content〉

平穏死とはその言葉の通り、
「平穏に最期を迎える」ということです。
自然に穏やかにあの世へ旅立っていく。
死を先延ばしにする延命治療を受けないという選択肢もある。
しかし現実には、不治かつ末期の状態でも延命治療が行われ、
よけいに苦しむ場合が多い。
どうすれば平穏死できるのか?
全て本音で話します。

平穏死が叶わない時代に生きている

私は尼崎の町医者です。大学を卒業して勤務医歴11年、開業医歴17年目になります。研修医時代は外科や麻酔科も学びながら救急病院に2年間住み込んで修業。その後、大阪大学第二内科、市立芦屋病院時代には消化器内科医として多くの終末期患者さんと接してきました。阪神・淡路大震災を契機に1995年、36歳で尼崎に開業しました。病院ではできなかった末期がん患者さんの往診がしたかったのです。

当時はまだ在宅医療や介護保険という言葉がなかった時代。開業当初は閑古鳥が鳴いていた外来診療も、3年目くらいから忙しくなりました。一方、町医者として頼まれるままに地域の患者さんの在宅医療を引き受け、下町を走り回ってきました。そして気が付けば53歳のオッサン真っ盛り。なぜ、私が平穏死にこだわるようになったのか。まず、高校時代の親父の自死が、自分自身の死生観に大きな影響を与えています。そして、阪神・淡路大震災で被災してからは、医師として自分が何をできるかを自問自答する日々が続きました。

 これまで500人以上の患者さんの在宅看取りに、そして勤務医時代と合わせると1000人以上の最期に立ち会いました。末期がん、認知症、肝硬変、老衰……在宅であっても、病院であっても、最期の生きざまは人それぞれです。しかし勤務医時代に看取らせて頂いた死と、在宅で看取らせて頂いた死では、最期の苦しみが全く違うことに気が付きました。 在宅での最期はほぼ全てが「平穏死」でした。

それに気が付くまで、そして確信をもって発信できるまで20年もかかってしまいました。80歳代、90歳代の在宅患者さんが毎日のように異口同音に仰るのは「早くお迎えに来てほしい」と「延命治療は絶対にイヤ」という言葉。ところが、そうした残り少ない寿命でも、思わぬ転倒・骨折で入院すると、短期間で認知症が進み、食事もままならなくなって、胃ろうを造って帰ってこられます。あるいは、住み慣れた我が家で死にたいと強く願っていたにもかかわらず、自宅に帰ることは許されずに結局、施設や病院で最期を迎えられる人も多くいます。病院にお見舞いに行くと、元気なときに本人が望んでいた最期の迎え方とは全く違う状態。虚ろな目でボーッと寝ている姿に言葉をなくしたことが何度もありました。

 いくら平穏死を強く望んでも、簡単には叶わない時代に我々は生きている―それが、医者になって28年になる私の偽らざる実感です。なぜそうなってしまうのか?  患者さんは、何を準備すればいいのか? 毎週、どこかで在宅患者さんを看取っている私だから書けることがあると考え、ペンを執りました。

~なぜ、この条件がそろえば平穏死できるのか? その答えが本書に!~

第1の条件 平穏死できない現実を知ろう
第2の条件 看取りの実績がある在宅医を探そう
第3の条件 勇気を出して葬儀屋さんと話してみよう
第4の条件 平穏死させてくれる施設を選ぼう
第5の条件 年金が多い人こそ、リビング・ウィル(生前の遺言)を表明しよう
第6の条件 転倒→骨折→寝たきりを予防しよう
第7の条件 救急車を呼ぶ意味を考えよう
第8の条件 脱水は友。胸水・腹水を安易に抜いてはいけない
第9の条件 24時間ルールを誤解するな! 自宅で死んでも警察沙汰にはならない!
第10の条件 緩和医療の恩恵にあずかろう

長尾 和宏 (ながお・かずひろ)

長尾 和宏 (ながお・かずひろ) 1958年香川県生まれ。1984年東京医科大学卒業、大阪大学第二内科に入局。1995年兵庫県尼崎市で開業。複数医師による365日年中無休の外来診療と24時間体制での在宅医療に従事。医療法人裕和会理事長、長尾クリニック院長。医学博士、日本尊厳死協会副理事長・関西支部長、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本内科学会認定医、日本在宅医学会専門医、日本禁煙学会専門医、日本病態栄養学会評議員、労働衛生コンサルタント、日本慢性期医療協会理事、日本ホスピス在宅ケア研究会理事、尼崎市医師会内科医会元会長、関西国際学客員教授。

http://nagaoclinic.or.jp/