痛い在宅医長尾 和宏

痛い在宅医長尾 和宏

痛い在宅医長尾 和宏

¥1,300

私が今まで、「病院」か「在宅」かという、 二元論でしか語っていなかったとしたら、
そして在宅医療の美談しか語っていなかったとしたら、心から謝ります。 だから、あえてこの本を書きました……。

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〈Content〉

在宅医療の光と影を描く本邦初のドキュメンタリー!

父がとても苦しんでいるのに、在宅医も訪問看護師も、臨終のときに来てはくれませんでした。
…在宅看取りなんて簡単にできるものではないのだと、大病院の先生は言いました…
家で看取れば「平穏死」できるなんて、嘘じゃないか! 
末期がんの父の在宅看取りを後悔する娘が、 在宅医療界をリードする長尾医師に噛みついた。
大切なのは、どこで死ぬか? ではない。 どう死ぬか? どう見送るか? なんだ。
「家で死にたい」と望む人が6割の今、 最期の望みを叶えるために 必要な条件とは?
 

我が国は、世界のどの国も経験したことのない<多死社会>の時代に突入しようとしています。
日本人の平均寿命は、男性が80.75歳。女性が86.99歳と過去最高になる一方で、年間死亡者数は昨年130万人を超え、2025年には160万人を突破すると予測されています。
こうした中、死を受け入れる「場所」、死に寄り添える「人」、死を受け止める「教育」が圧倒的に不足しているのです。もちろん国家予算もありません。
著者は今まで、病院で1000人、在宅で1000人以上を看取った経験から、病院よりも在宅で死ぬほうが、「平穏死」できることを
5年ほど前より、多くのメディアを通じて訴求してきましたが、こうした死をめぐる新たな社会の歪みを、感じざるを得なくなったこのごろです。
そこで、覚悟を持って上梓するのがこの本です。

―――これから訪れる、日本人の死の「現実」をここに書きました。
重いタイトルではありますが、どちらも、今まで医師のどなたも書いてこなかった衝撃的な内容だと自負しております。--長尾和宏


【目次】
●第1章● 長尾和宏とある娘の対話
 
1 最期は家で看取る、と決めた私がバカでした
2 病院とは、患者さんが24時間管理される場所
3 がん難民が、有名病院に入院する方法!?
4 末期がんの父の見舞いに行った母が、その夜に突然死
5 早く家に帰りたい、と父が言い出した
6 アドバンス・ケア・プランニングなんてできません!
7 鎮静とは?─眠るように逝かせたい
8 苦しみたくなければ緩和ケア病棟へ、と言った有名在宅医
9 肺がんなのか? COPDか?
10 笑顔・おしゃべり・そしてアイスクリーム
11 なぜ退院前カンファレンスは行われなかったのか?
12 在宅医と病院の、責任の押し付け合い
13 在宅看取りに「覚悟」がいるなんて聞いてません!
14 在宅医に必須なのは、医療用麻薬の知識と看取りの経験
15 バッドニュースの伝え方
16 凪の時間。残された日々を濃密にするために
17「鼻カニューレを口で咥えて」と看護師は言った
18 死の壁とは?
19 来てくれなかった在宅医
20 24時間365日対応なんて嘘じゃないか!
21 楽に逝かせてくれるなら安楽死でよかったのに……
22 名医は美談ばかりを言う?
23 父の絶命
24 私が、パパを殺した

●第2章● ボタンの掛け違い─在宅医、病院の主治医の考え方
 
●第3章● それも「平穏死」、と長尾が言う理由 
●コラム ~もっと知りたい人のために~
アドバンス・ケア・プランニング(ACP)の定義とは? 
誰のための退院調整か? 
現在使われている、痛みを緩和する薬 
人が亡くなっていくとき① 
人が亡くなっていくとき② 

●あとがき 在宅医療の理想と現実 


【PROFILE】
長尾和宏(ながおかずひろ)
医学博士。医療法人裕和会理事長。長尾クリニック院長。一般社団法人日本尊厳死協会副理事長・関西支部長。
日本慢性期医療協会理事。日本ホスピス在宅ケア研究会理事。全国在宅療養支援診療所連絡会理事。一般社団法人エンドオブライフ・ケア協会理事。
一般社団法人抗認知症薬の適量処方を実現する会代表理事。関西国際大学客員教授。
2012年、『「平穏死」10の条件』がベストセラーに。近著に『男の孤独死』『痛くない死に方』『薬のやめどき』『抗がん剤10の「やめどき」』
『親の「老い」を受け入れる 』(すべて小社)、『病気の9割は歩くだけで治る!』『歩き方で人生が変わる』(山と渓谷社)など。