レナード・シュレイン

レナード・シュレインはサンフランシスコの外科医であると同時にベストセラー作家であり、発明家でもあった。芸術家、科学者、哲学者、人類学者、教育者の間で高い評価を得ており、ベストセラーとなった三冊の著書、『Art & physics（芸術と物理学）』、『The Alphabet Versus The Goddess（アルファベット対女神たち』、『Sex, Time, and Power（性と時間と権力）』がある。著書を下敷きに、マルチメディアを駆使した見事なプレゼンテーションをハーヴァード、ニューヨーク近代美術館、CERN、ロス・アラモス、フィレンツェ芸術アカデミー、欧州閣僚理事会など世界各所で行った。彼のファンには元副大統領のアル・ゴア、脚本家のノーマン・リア、歌手のビョークなどがいる。ビョークは、彼女のシングル『Wanderlust』とアルバム『Volta』のクレジットに『The Alphabet Versus The goddess（アルファベット対女神たち）』を加えている。アル・ゴアは語る。「レイナード・シュレインは、わたしや多くの人々に個人的なインスピレーションをくれた。かけ離れた多くの分野を縦横に行き来して、情報はもちろん、真の英知をもまとめ上げるシュレインの手腕は見事だ。彼が発見したものをわたしたちに伝える能力は天才的だ」。シュレイン博士は、2009年に脳腫瘍のため死去。71歳だった。