連続テレビ小説 スカーレット (上)
NHK連続テレビ小説 スカーレット (上)
戦後まもなく、大阪から滋賀の信楽(しがらき)にやって来た川原喜美子。
頑張り屋の喜美子は、幼い頃から一家の働き手だった。一五歳になった喜美子は、
戦後の復興著しい大阪で就職をし、多くの人たちとの出会いよって成長してゆく。
そして、信楽に帰ったのち、男性ばかりの陶芸の世界に飛び込むのだった……。
自分のため、大切な人のため行動あるのみ!
モノを作り出す情熱と喜びを糧に、
失敗や挫折にめげず生きていく、働き者のヒロイン・喜美子。
そんな愛情深いヒロインをとりまく、家族や友人、個性豊かな人たち。
焼き物の里・信楽に生きる女性陶芸家の波乱万丈な物語。
*本書は、NHK連続テレビ小説「スカーレット」第1週~第11週の放送台本をもとに
小説化したものです。番組と内容・章題が異なることがあります。ご了承ください。
スカーレット
…緋色(ひいろ)のこと。伝統的に炎の色とされ、黄色味のある鮮やかな赤。
緋=火に通じ、陶芸作品に表れる理想の色のひとつである。
主人公の生業(なりわい)である陶芸では、窯をたく炎が勝負。
熱く燃えるような、情熱的な人生につながる。
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