新刊

妻を罵るな 愛妻を心の病で失った医療ジャーナリストの独白

妻を罵るな 愛妻を心の病で失った医療ジャーナリストの独白

突然崩壊した幸せな家庭。妻の不在に苦しみつつ、前を向き始めた著者を再び暗闇に落とした、大切な人からの言葉の刃

著者 鳥集 徹
ジャンル 健康・医療・介護
ノンフィクション
出版年月日 2025/12/22
ISBN 9784893089908
判型・ページ数 4-6・240ページ
定価 本体1,800円+税
在庫 未刊・予約受付中

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自殺で家族を失った人のことを「自死遺族」と呼ぶ。

残された者は深い悲しみだけでなく、
罪責感や無力感に長年苦しみ、

うつ状態やPTSDで社会的に孤立してしまうことも多い。
私たちが放った何気ない一言に、
胸を抉られるように傷つく場合もある。

本書の著者である鳥集徹氏もその一人だ。
心の病と闘い続けた妻の死によって突然シングルファザーとなり、
仕事だけでなく二人の息子の世話に追われる日々となった。
友人にも妻の死を明かせないほど心を閉ざしていた彼だったが、
ある日、光をもたらしてくれる出会いがあり、
封印していた心を解いた。

彼女は生きる支えとなってくれる、はずだった。
ところが、妻をこう罵ったのだ。
「子どもを残して死ぬなんて。無責任じゃない?」 
「育てる自信がないならどうして子どもを作ったの?」



ほとんどの自殺者が死にたくて死んだわけではない。
心身の病や人間関係、理不尽な世の中に苦しめられながらも、
生きようともがいていたはずだ。少なくとも妻はそうだった。


突然崩壊した幸せな家庭。しかし日々は無情に続いていく。
妻の不在に苦しみつつ、前を向き始めた著者を再び暗闇に落とした、
大切な人からの言葉の刃……
自死遺族、そして、
周囲に自死遺族がいるすべての人に読んでほしい一冊です。

心の痛みが、少しでも和らぎますように。

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