新刊

標本バカ

標本バカ

国立科学博物館のモグラ博士が持つもう一つの顔、標本士としての異常な日常を綴ったエッセイ。雑誌『ソトコト』の人気連載を書籍化。

著者 川田 伸一郎
浅野 文彦
ジャンル サイエンス
サイエンス > 自然史
サイエンス > 博物
動物学
動物学 > 動物
書名索引 > ハ行
出版年月日 2020/09/30
ISBN 9784893089342
判型・ページ数 A5・336ページ
定価 本体2,600円+税
在庫 在庫あり

この本に関するお問い合わせ・感想

「道路脇にタヌキが轢かれて死んでいる」
「動物園でゾウが亡くなった」
「砂浜にクジラの死体が漂着した」
「駆除したニホンカモシカ(←特別天然記念物)の頭骨を大量に提供したい」

電話1本で現場に駆けつけ、大物でも大量でも適切に処理し、もっぱら「標本」登録数を増やすことに精を出す日々。その現場では、いつも何かしらのハプニングが起きていて、時に大変困った事態にも直面するけれど、標本のためにミッションを一つ一つクリアする様子はとても楽しそうだ。


なぜそんなにも標本が大事なのか? 

なぜそんなにも数が必要なのか? 

博物館にとって、研究者にとって、国にとって、我々の未来にとって、標本とはどんな存在なのか? 


古今東西に存在した「標本バカ」の功績にも触れながら、「標本とは?」の問いに対する著者のゆるぎない考えと、その思考に基づいた“異常な日常”を綴った、雑誌『ソトコト』の人気連載「標本バカ」をついに書籍化!


▼お試し読み①▼



▼お試し読み②▼



▼お試し読み③▼


▼お試し読み④▼



▼お試し読み⑤▼


第一章 標本バカも楽じゃない
死体を集めるお仕事?/「リス大会」の勝者は?/どれだけ集めれば気が済むのか/標本バカの誕生/僕はきれい好き?/包丁さばき/大物の思い出/モノを集める楽しみ/毛皮鞣し/趣味の音楽/5万点/身の回りの標本作製道具/レアゲット/インセクト・フェア/クロウサギの大手術/標本描画/標本を買う/海からの贈り物/弟子
標本バカのこぼれ話:標本数の増加

第二章 事件は現場で起きている
埋めなければならない理由/ウミガメを回収せよ/ゾウ、再び/冷凍庫を信用するな/クマを掘る/ホルマリン騒動/動物被害の対処法/年度末のキリン/腱鞘炎の治し方/身近な発見/クジラの解体/クリスマス未明/病気と怪我/開かずの標本瓶/最高のご褒美/ニューアイテム、老眼鏡/袋のある珍客/標本がないっ!
標本バカのこぼれ話:いい仕事はいい体から

第三章 標本に学べ
証拠としての標本/マイブーム、鎖骨/標本番号/乳歯の意味/肋骨を数える/間違い探し/皮膚病のタヌキ/不可能なパズル/モグラの骨盤/ミズラモグラをどうするか?/モグラの親趾/1万分の1の奇跡/ゾウの耳管、モグラの耳管
標本バカのこぼれ話:標本集めは謎集め

第四章 標本バカの主張
学名を楽しむ/唯一の標本/ペットの標本/タヌキの死体に学べ/標本を食う/3つの「無」/さらばズーレコ/研究業績/偽者の標本/英才教育/長い名前/標本オークション/普通種の珍品/生け捕りと捕殺/タイマイの剥製/最終兵器/ハリネズミとモグラ
標本バカのこぼれ話:もう一つの「無」

第五章 偉大なる標本バカたち
モグラの標本を集める/ロスチャイルドの博物館/アラン・オーストンへの郷愁/登録バカ/大英自然史博物館/岸田久吉とモグラの分類/ヤマビーバーの頭骨標本/長身の苦悩/仮剥製ブーム/先達
標本バカのこぼれ話: 2月生まれの博物学者

ボーナストラック:「ヌー(トリア)」

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