新刊

化石の復元、承ります。

古生物復元師たちのおしごと

化石の復元、承ります。

氷河期の大型獣よ、蘇れ!新種チベットケサイの復元に挑む職人の仕事に、骨格、生体模型、デジタル復元、展示づくりの現場から迫る。

著者 木村 由莉
ジャンル サイエンス
サイエンス > 自然科学
サイエンス > 自然史
サイエンス > 博物
サイエンス > 絶滅・進化
動物学
動物学 > 動物
動物学 > 恐竜
書名索引 > カ行
出版年月日 2022/07/16
ISBN 9784893089519
判型・ページ数 A5・176ページ
定価 本体2,000円+税
在庫 在庫あり

この本に関するお問い合わせ・感想

2022年夏開幕!国立科学博物館特別展「化石ハンター展」で蘇る、

新種の絶滅大型獣チベットケサイの復元現場に潜入!



「例えば壺が割れて、それを元の形に戻しましょう、というのが今回の作業」
(デジタル復元/越前谷宏紀先生)

まっすぐに立った優等生な骨格はおもしろくないから、
生きているような、動きのあるポーズを作りたい」
(骨格レプリカ製作/ゴビサポートジャパン)

「そのまま作ってもリアルにならない。もっともらしい説得力を演出するのが僕たちの仕事」
(生体模型製作/アップ・アート)

「一連の動きの一瞬を切り取って、その中で迫力のあるポーズを目指した」
(3DCGモデル制作/戸田かえでさん)


 ***

それは上下方向にグシャッと潰れ、無数の亀裂が入った一つの頭骨化石。
2022年夏に開幕する国立科学博物館の特別展「化石ハンター展」の目玉展示に抜擢された、
氷河期のコエロドンタ属(ケサイ)の新種だ。

今はもうこの地球上に存在しない、絶滅してしまった太古の動物。
誰も見たことがないその姿を、復元のプロはどのように蘇らせているのか。
化石動物の復元に挑む職人たちの仕事に、
骨格レプリカ、生体模型、3Dデジタル復元、展示づくりの現場から迫った、
「古生物復元」ドキュメントブック!


 ▼お試し読み(「第1章 生体復元模型製作の現場」より抜粋) ▼

 


※7月24日更新※
化石ハンター展開幕1週間前、準備が進む会場にチベットケサイが運ばれ、設営されました。
その様子を少しお届けします!

▼『化石の復元、承ります。』会場設営編はこちら ▼

第0章 博物館の特別展を構想する 案内人 木村由莉

第1章 太古の新種大型獣をよみがえらせろ!〜造形編〜
 骨格レプリカ製作の現場「骨を作る」
  ゴビサポートジャパン 高橋功さん
  CRC製作所 岩崎智恵さん
  三浦工業 三浦敬之さん
 生体復元模型製作の現場「生きた姿を再現する」
  アップ・アート 上松浩之さん
  アップ・アート 上野肇さん
コラム1:彫刻家・円尾博美さん

第2章 太古の新種大型獣をよみがえらせろ!〜CG編〜
 デジタル復元の現場「壊れた骨の立体パズルに挑む」
  北海道大学総合博物館 越前谷宏紀先生
 3D設計図と映像制作の現場「骨格から動きまでをデッサンする」
  SonoSaki 戸田かえでさん
コラム2:イラストレーター・ツク之助さん

第3章 化石ハンター展を成功させろ!
 展覧会を企画する
  展示プランナー 一條政利さん
 展覧会をデザインする
  中央宣伝企画 新井こずえさん
 展覧会を主催する
  日本経済新聞社 安藤英賢さん
コラム3:国立科学博物館企画展示課特別展担当者

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