〈recipe 5〉筑前煮/お月見団子




中秋の名月
秋の夜長のお月様

麦ご飯

お味噌汁

筑前煮

ほうれん草ともやしの胡麻和え

お月見団子


旧暦をもとに暮らしていた時代は、季節の風物詩を楽しみ、祭りや行事に願いを込めたものです。旧暦の8月15日は中秋の名月(十五夜)。秋の澄んだ夜空に浮かぶまん丸なお月様の下、すすきやお団子、芋などを飾り楽しむ宴は風流ですね。

今年の中秋の名月は10月4日。給食では行事食として筑前煮とお月見団子を献立にしました。子どもたちも「お月見団子おいしかった!」と喜んで食べてくれました。

月を愛でながら豊作への感謝を捧げていた昔の人々の古き良き習わしを、四季折々の風景や食と共に、子どもたちへ伝えていきたいと思っています。



~ふたば幼稚園の給食室直伝レシピ~


筑前煮

●材料(5人分)

牛蒡 100g(乱切り)

大根 200g(乱切り)

蓮根 200g(乱切り)

人参 1/2本(乱切り)

里芋 5個

こんにゃく 1/2枚

厚揚げ 1/2枚(食べやすい大きさに切る)

干し椎茸 2個(食べやすい大きさに切る)

いんげん 適量(茹でて斜め切り)

ごま油 適量

出汁(いりこ、椎茸、昆布) 400cc

調味料(醤油 大さじ2、みりん 大さじ3、酒 大さじ1、甜菜糖 小さじ1)



1.里芋は皮をむいて塩で揉み、しばらく置いてから水洗いしてぬめりをよくふきとる。こんにゃくはスプーンでちぎり、塩で揉んでしばらく置いてから水洗いして水気をきる。

2.熱した鍋にごま油を入れ、牛蒡を甘い香りがするまで炒める。

3.2.に大根、蓮根、人参、こんにゃくを加えてさらに炒める。

4.3.に出汁と調味料、干し椎茸を入れて強火でしばらく炊いたら、里芋と厚揚げを加える。野菜が柔らかくなり、汁気がなくなるまでさらに炊く。

5.火を止め、しばらく味をふくませてから、器に盛り、いんげんを飾る。


PICK UP

 筑前煮は、お正月には欠かせない福岡の代表的な郷土料理で、がめ煮とも呼ばれます。
食物繊維たっぷりの根菜は、子どもたちがしっかりと噛んで食べられますし、夏に溜まった老廃物を出し、体の芯まで温めてくれますので、これから冬にかけて給食でも大活躍です。



お月見団子

●材料(作りやすい分量)

白玉粉 100g

絹豆腐 150g程度(お好みの硬さで量を調節してください)

小豆あん 適量

きな粉 適量



1.白玉粉と絹豆腐を、ボウルでよく混ぜ合わせる。

2.沸騰した鍋に1.を適当な大きさに丸めて入れ、白玉が浮いてきたら1分ほど茹でる。

3.2.を冷水にとり、水気をきったら器に盛る。きなこをかけ、小豆あんを添える。



PICK UP

絹豆腐で作る白玉団子は、つるりとして柔らかな食感です。
ほのかに豆腐の風味がして、子どもたちは大好きです。豆腐には体を潤す働きもありますので、乾燥の季節にはぴったりですね。
この日は満月も近いので、小豆あんも添えました。

シェアする

このエントリーをはてなブックマークに追加