〈recipe 7〉和風ポトフ/蓮根とりんごのサラダ





野菜の旨味が調和して
体の芯までぽっかぽか

小豆おこわ

和風ポトフ

蓮根とりんごのサラダ


日のおこわの小豆は、幼稚園の農業体験学習の先生の畑で収穫されたものです。

給食室では調理員もみんな、さやに収まる小豆を見てびっくり! 採れたての小豆は粒が丸々として新鮮で、すぐに柔らかく煮えました。

教室では先生方が、まだ青いさやの小豆と収穫どきの小豆の違いを見せて、子どもたちに伝えてくれました。

「小豆ってこんなふうにできるんだ!」
「青いさやの方が、おこわの小豆に似てるね!」
「お日様ってすごい!」

と、子どもたちは目を輝かせていました。自然の恵みが子どもたちの好奇心を刺激します。食べものがどこからやって来るのかを知る経験は、本当に素晴らしいですね。

例年より温かい日が続いていますが、今日は、もちもちの小豆おこわと和風ポトフで冬支度です。




~ふたば幼稚園の給食室直伝レシピ~


和風ポトフ

 ●材料(5人分)

じゃが芋、さつま芋 各100g

人参、牛蒡、蓮根 各100g

玉ねぎ 300g

大根 200g

エリンギ、しめじ 各100g

にんにく、生姜 各1片(みじん切り)

ローリエ 2枚(切れ目を入れて軽く炙ると
香りが引き立ちます)

パセリ 適量

薄口醤油 80cc

みりん 50cc

酒 適量

塩 少々

梅酢 少々

オリーブオイル 適量

出汁 (昆布)  500cc(野菜の水分量によって調節して下さい。)




1.玉ねぎは大きめのくし形切りに、それ以外の野菜とエリンギは乱切りにする。しめじはほぐしておく。

2.鍋にオリーブオイルを入れ、にんにくと生姜を弱火でじっくりと炒め、にんにくが色づいたら酒を入れる。

3.2.に牛蒡を入れて炒め、香りがしてきたら梅酢を加えてよく混ぜ、ふたをして5分ほど蒸し煮にする。

4.3.にローリエと残りの野菜を重ね、みりんと出汁100ccを注ぎ、少量の塩を振って中火にかける。

5.野菜から水分が十分に出たら、残りの出汁を注ぎ、野菜が柔らかくなるまで煮込む。

6.薄口醤油を入れて調味し、器に盛りつけ、パセリを飾る。



PICK UP

   給食では、あく抜きをしない代わりに、あくを旨味に変える調理をしています。
牛蒡を調理する際に出てくる茶色の成分はポリフェノールで、抗酸化作用に優れた栄養素です。
あく抜きをすれば、栄養も風味も一度に流れ出てしまいます。
牛蒡は、ゆっくり炒めて蒸し煮を施すことで甘くなり、少量の梅酢を加えれば色止めもできます。
野菜本来の持ち味を引き出すことで旨味がグンと増して、栄養を逃すことなくいただけます。




蓮根とりんごのサラダ

●材料 (5人分)

蓮根 250g(薄切り)

りんご 1/2個 (薄切り)

レーズン 適量

マヨネーズ 適量

はちみつ 適量

塩 少々

梅酢 少々


1.鍋にお湯を沸かして梅酢を入れる。蓮根を鍋に入れて食感が残る程度にさっと茹で、ザルに上げて冷ましておく。

2.1.とりんご、レーズンをボウルに入れ、塩、マヨネーズ、はちみつで調味して和える。



PICK UP

りんごの季節の到来です。
秋から冬にかけて給食ではデザートはもちろん、サラダや白和えなどにもりんごが重宝します。
りんごは余分な熱を冷まし、乾きを潤してくれますので、発熱時の水分と栄養補給にもおすすめです。
また、疲労回復や口内炎にも効果があるといわれ、無農薬栽培のものなら、皮ごと食べれば食物繊維が豊富に摂れますので、便秘解消も期待できます。
献立のサラダは、蓮根とりんごのビタミンCが、レーズンに豊富に含まれる鉄分の吸収を助け、相乗効果でカルシウムも補給できます。
食べ過ぎは体を冷やしますので温かいメニューと組み合わせてご賞味下さい。

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