昼、介護職。夜、デリヘル嬢
人間の、最後に残る欲望は何か?―――僧侶であり作家、家田荘子の新境地。
日本の貧困と煩悩を炙り出す。
「ここ(介護施設)は、死を待つ監獄(かんごく)。
三畳くらいのお部屋が、その人の死ぬまでの生活の場所。寝たきりの人なら、
一畳分のベッドの上がすべての生活の空間です。
左にティッシュ、右にタオル、生活必需品が全部ベッドの上の頭の所にあるんです。
生活の場なら、そこで性の営みも行われてもいいはずですよね。
ただただ毎日を過ごさなきゃいけないベッド生活で、生きていて良かったというか、
生きていることの幸せを感じてもらえるようにしたいと、お手伝いしているんです」
―― 本書に登場する女性の言葉より―――
私は、何も答えられなかった。
寝たきりの男性に、生きる希望を他にどう与えてあげることができるだろうか。
目の前に生きる希望を失っている人がいたら、私は僧侶として何ができるだろうか。
もくじ
はじめに
<カサブランカ・グループ>長谷川華氏に訊く
case01 「デリヘルのお客さんより、施設のお爺さんのほうがエロいんです」
case02 「独居の男性、佐藤さんの性欲」
case03 「女性は、思考が蜂の巣の中のように、あっち行ったり、こっち行ったりできるから、
一つのモノを見て百のことを考えられる」
case04 「オムツ交換をしているときに、手は私のお尻を触っていました。
でも本当はお尻じゃなくて、人のぬくもりを求めていたんです」
case05 「リハビリの仕事と風俗って、接し方は一緒やと思います。
でも、性欲って言葉自体が、施設では存在しないのです」
case06 「お世話をさせてもらっている」――介護老人保健施設の一日……
case07 「母親に“お金ちょうっだい”と言われるから、なおさら稼がなきゃ」
――外国人介護福祉士、ユウの秘密
case08 「介護をするようになってからは、優しさを覚えた。
それまでは私、本当に仕事とお金だけだったのに」
case09 「夫には多分、バレナイ。絶対にバレない。罪悪感?……ありますよ」
case10 「風俗って、お客さんの視線や会話から、私に対して何を求めているんだろうって
気づかないと、いい接客ができない。介護も一緒です」
あとがき
日本の貧困と煩悩を炙り出す。
「ここ(介護施設)は、死を待つ監獄(かんごく)。
三畳くらいのお部屋が、その人の死ぬまでの生活の場所。寝たきりの人なら、
一畳分のベッドの上がすべての生活の空間です。
左にティッシュ、右にタオル、生活必需品が全部ベッドの上の頭の所にあるんです。
生活の場なら、そこで性の営みも行われてもいいはずですよね。
ただただ毎日を過ごさなきゃいけないベッド生活で、生きていて良かったというか、
生きていることの幸せを感じてもらえるようにしたいと、お手伝いしているんです」
―― 本書に登場する女性の言葉より―――
私は、何も答えられなかった。
寝たきりの男性に、生きる希望を他にどう与えてあげることができるだろうか。
目の前に生きる希望を失っている人がいたら、私は僧侶として何ができるだろうか。
もくじ
はじめに
<カサブランカ・グループ>長谷川華氏に訊く
case01 「デリヘルのお客さんより、施設のお爺さんのほうがエロいんです」
case02 「独居の男性、佐藤さんの性欲」
case03 「女性は、思考が蜂の巣の中のように、あっち行ったり、こっち行ったりできるから、
一つのモノを見て百のことを考えられる」
case04 「オムツ交換をしているときに、手は私のお尻を触っていました。
でも本当はお尻じゃなくて、人のぬくもりを求めていたんです」
case05 「リハビリの仕事と風俗って、接し方は一緒やと思います。
でも、性欲って言葉自体が、施設では存在しないのです」
case06 「お世話をさせてもらっている」――介護老人保健施設の一日……
case07 「母親に“お金ちょうっだい”と言われるから、なおさら稼がなきゃ」
――外国人介護福祉士、ユウの秘密
case08 「介護をするようになってからは、優しさを覚えた。
それまでは私、本当に仕事とお金だけだったのに」
case09 「夫には多分、バレナイ。絶対にバレない。罪悪感?……ありますよ」
case10 「風俗って、お客さんの視線や会話から、私に対して何を求めているんだろうって
気づかないと、いい接客ができない。介護も一緒です」
あとがき
はじめに
<カサブランカ・グループ>長谷川華氏に訊く
case01 「デリヘルのお客さんより、施設のお爺さんのほうがエロいんです」
case02 「独居の男性、佐藤さんの性欲」
case03 「女性は、思考が蜂の巣の中のように、あっち行ったり、こっち行ったりできるから、
一つのモノを見て百のことを考えられる」
case04 「オムツ交換をしているときに、手は私のお尻を触っていました。
でも本当はお尻じゃなくて、人のぬくもりを求めていたんです」
case05 「リハビリの仕事と風俗って、接し方は一緒やと思います。
でも、性欲って言葉自体が、施設では存在しないのです」
case06 「お世話をさせてもらっている」――介護老人保健施設の一日……
case07 「母親に“お金ちょうっだい”と言われるから、なおさら稼がなきゃ」
――外国人介護福祉士、ユウの秘密
case08 「介護をするようになってからは、優しさを覚えた。
それまでは私、本当に仕事とお金だけだったのに」
case09 「夫には多分、バレナイ。絶対にバレない。罪悪感?……ありますよ」
case10 「風俗って、お客さんの視線や会話から、私に対して何を求めているんだろうって
気づかないと、いい接客ができない。介護も一緒です」
あとがき
<カサブランカ・グループ>長谷川華氏に訊く
case01 「デリヘルのお客さんより、施設のお爺さんのほうがエロいんです」
case02 「独居の男性、佐藤さんの性欲」
case03 「女性は、思考が蜂の巣の中のように、あっち行ったり、こっち行ったりできるから、
一つのモノを見て百のことを考えられる」
case04 「オムツ交換をしているときに、手は私のお尻を触っていました。
でも本当はお尻じゃなくて、人のぬくもりを求めていたんです」
case05 「リハビリの仕事と風俗って、接し方は一緒やと思います。
でも、性欲って言葉自体が、施設では存在しないのです」
case06 「お世話をさせてもらっている」――介護老人保健施設の一日……
case07 「母親に“お金ちょうっだい”と言われるから、なおさら稼がなきゃ」
――外国人介護福祉士、ユウの秘密
case08 「介護をするようになってからは、優しさを覚えた。
それまでは私、本当に仕事とお金だけだったのに」
case09 「夫には多分、バレナイ。絶対にバレない。罪悪感?……ありますよ」
case10 「風俗って、お客さんの視線や会話から、私に対して何を求めているんだろうって
気づかないと、いい接客ができない。介護も一緒です」
あとがき